家庭教師をはじめる時に注意したいこと

2020年4月25日

子供の学業成績が悪く、塾に通わせるか、それとも家庭教師を雇うべきか…と悩んでいる親御さんは多いかと思います。本人に勉強する意思が無いにしろ、昨今の就職活動事情を鑑みれば進学はするべきであり、そのためには必要最低限の学力は身につけておく必要があります。

そこでいま注目を浴びているのが、家庭教師です。しかし、家庭教師にはアタリとハズレがあることはご存知でしょうか?家庭教師をはじめる上で注意したいことについて、ぜひ参考にして頂ければと思います?

家庭教師にはアタリとハズレがある!?

最近では教育に熱心な親御さんが増えてきていることから、家庭教師の事業を行う企業も共に増えてきています。これによってサービスの質が向上するわけですが、企業が増えてきたことによって、悪徳まではいかないまでも、良心的では無いサービスを提供する企業も登場し始めているのが現状…。

教材を無理やり購入させようとしたり、授業料が高かったりもしますので、家庭教師を利用する前には必ず、

  • 料金
  • 料金体制
  • 解約するときに手数料は発生するのか
  • 指導料金以外にお金がかかるのか

特にこれらの項目についてチェックしましょう!後々のトラブルを防ぐことにも繋がります。

また、単に料金が高いというだけでなく、授業の質も悪いというケースも起きています。実際に授業を受けてみないことには授業の質が高いかどうか分かりませんので、こればかりは運任せになってしまいます。必ずしも高い授業料を支払えば子供の学力が付くというわけでもありませんので、この辺りは難しいところですね?

料金によって質は変わるのか?

授業1つあたりの単価は、利用する家庭教師サービスによって異なります。一般的には料金が高い分、サービスの質も期待できる。またはその逆で、料金が低い分サービスは低質である可能性があると言えますが、必ずしも料金の高さが学力向上につながるとは言い切れません!

中には料金が安くても、家庭教師をつけることで学力が向上したということもありますし、その逆もまた然りです。

料金が気になる方は安いサービスから順を追って利用してみるのもおすすめです。いきなり高額のサービスを利用すると、リスクも高くなりますからね。

続いて、家庭教師を利用する上で必ず知っておきたい料金体制について紹介します!

家庭教師の料金体制は?

前述のとおり、この業界は数多くの企業が参入している業界であり、選ぶサービスによって料金もピンからキリまであります。高い授業料を支払えば良いというわけでもありませんので、料金については考慮する必要があります。

家庭教師の料金体制は、

  • 教材販売型
  • ローン一括型
  • 月謝タイプ

の3種類に大別することができます。

教材販売型とは、授業に必要だという名目の下、様々な教材を一緒に販売するというタイプです。月謝に上乗せする形で料金が発生することになります。強制的に買わせる悪質なパターンもいまだあるようなので、きちんと下調べすることが必要ですね。

ローン一括型は、一度に全ての授業料を支払うというタイプです。この方法は、サービス利用を止めたくてもなかなか止められないというデメリットがあります。

そして、最も良いのが月謝タイプです。月々に授業料のみを支払う最もスタンダードな方法と言えます。サポート体制等を考えてもこの方法で料金を支払うのが最も安全です。

料金体制だけをチェックすれば必ず良い家庭教師とめぐり合えるというわけでもありませんが、最低限、ハズレを引いた時のリスクヘッジは考えておくべきです。特にローン一括型の料金体制が敷かれている場合には、途中でサービスの質が悪いと分かったとしても、既にお金を支払ってしまっている以上、なかなか止める決心が付きにくくなってしまうので注意してください。

学生かプロかどちらが良いのか?

料金と質の高さが一致しない理由は、教師にあるとも考えられます。家庭教師サービスの多くは正社員として雇った人材では無く、アルバイトとして雇った大学生を派遣しています。正規雇用と非正規雇用に分けて考えると正規の方(いわゆるプロ家庭教師)の方がサービスの質が高いように思えますが、家庭教師の業界においては必ずしもそうとは言い切れません。

学生の方が子供とも年齢が近く、親近感が湧いて子供が勉強に取り組んでくれるというケースもありますし、知識においても社会人よりも現役の学生の方が覚えている場合が多いです。だからこそ、一概にアルバイトの学生家庭教師が悪いとは言い切れないのです。

ただし、学生家庭教師にもデメリットはあります。正規雇用の先生なら料金分はしっかりと働いてもらうことが期待できますが、アルバイトは所詮アルバイトですので手を抜くことも考えられます。

ですが、手を抜かれている授業であるかどうかは、親には分かりづらく判断の基準も曖昧ですよね…。雑談をする時間が多いと親が感じていたとしても、勉強ができるようになる可能性もあるわけですので、良い授業をしてくれる教師であるかどうかはやはり運にもよると言うしかありません。

そういった点では、家庭教師の研修に力を入れている所や、学力だけでなく人柄重視の採用を行っている所、毎回の授業後に報告(授業で行ったことや次回までにやっておくべきこと等をまとめた報告書のようなもの)を義務付けている所もありますので、こういった選び方をするのも良いでしょう。

学力向上の鍵は本人のやる気

最後に、最終目標である学力の向上は、結局のところ本人のやる気次第と言えます。たとえ家庭教師を付けたとしても、本人にやる気が無く、家庭学習もあまりしないようであれば学力向上は見込めません。

家庭教師はあくまで勉強の手助けをするだけであって、必ず効果が出るというわけではないのです。ここを、「家庭教師をつけたら確実に学力が上がる!」と思いこまないように注意!

家庭教師を付ける前には、最終的には子供自身が頑張らなければならないということを念頭に置きましょう。

この記事のまとめ

家庭教師を雇う際には、必ず料金システムを事前に確認すること!無料体験学習などを実施している所は、必ずこの時点で聞いたり相談したりしましょう。

また、家庭教師を選ぶときには

  • 子どもと距離が近く、勉強を好きになってほしい→学生家庭教師
  • 受験対策としてきっちりと指導管理してほしい→プロ家庭教師

といったように目的に合わせて考えることも大切です。