騙されてはダメ!悪徳家庭教師に引っかからないための注意点

2020年10月23日

初めて家庭教師を利用しようと思っている保護者の方や、その生徒さんにとって、家庭教師を探すのは骨が折れる作業です。しかし、家庭教師の派遣業者の中には、残念ながら悪質な業者もあるため、注意する必要があります。

したがって、悪徳家庭教師に引っかからないためには、保護者の方が最低限の予備知識を備えておかなくてはなりません。そこで、初めて家庭教師を契約する生徒やその保護者の方のために、悪徳家庭教師に引っかからないための注意点を紹介します。

本記事を読むことで、「悪徳家庭教師の派遣業者に引っかからないため」の予備知識を持ってもらえれば幸いです?

悪徳家庭教師業者を見極めるポイント

いわゆる悪徳家庭教師を派遣してくる業者には、一定の傾向があります。以下のような傾向がある家庭教師の派遣業者には要注意です。

教材がやたら高額

通常、家庭教師は生徒さんが学校や塾などで使っている教材や、講師が準備した教材を利用するのが一般的です。また、業者によっては独自の教材を準備しているケースもあります。

ただし、やたらと高額な教材を購入必須にしている業者は、悪徳家庭教師の派遣業者である可能性が高いため注意が必要です。場合によっては、初回契約時に何十万円もする教材の購入を必須にしている悪質な業者もあるため注意しましょう。

特に、強引にローンを組ませようとする業者は非常に危険ですので、絶対に契約してはいけません。

明瞭会計ではない

家庭教師の派遣業者を選ぶ場合には、当然ながら値段も重要な選択ポイントになってきます。しかし、業者によっては、ホームページや説明資料内に具体的な授業料や教材費、交通費などの明記が一切ない場合があるのです。

もちろん、業者側に質問すれば答えてくれる場合もありますが、そもそも明確な料金を見せていない場合は要注意といえるでしょう。中には、電話やメールなどの質問には答えず、強引に家庭まで訪問して契約を締結しようとする悪質な派遣業者もあります。

よって、明朗会計ではない家庭教師の派遣業者は、避けたほうが無難でしょう。

授業料をまとめて払わせる

家庭教師の費用は、講師の交通費も含め基本的に毎月支払うケースが多いです。業者によっては、初回のみ入会金や教材費などが必要な場合もあります。

しかし、中には入会時にいきなり1年分の授業料を一括で支払うように求めてくる派遣業者もあるようです。このような派遣業者は、悪徳家庭教師を派遣してくる可能性が極めて高いので注意しましょう。

もし授業料を支払った後、いきなり対応が悪くなった場合には、消費者センターなどに問い合わせて早急に対応する必要があります。

派遣業者の所在が怪しい

しっかりとした家庭教師の派遣業者かどうか見極める重要なポイントが、派遣業者の住所や連絡先です。

例えば、家庭教師の派遣業者を探す際、

  • 住所先がマンションや雑居ビルの一室
  • 問い合わせ先が固定電話ではない(ケータイやメールでの問い合わせのみ)
  • ホームページを見ても住所や連絡先が書いていない

といった状態だった場合は、運用体制が不安定であると考えられ、満足のゆくサービスが受けられない可能性が高いでしょう。したがって、派遣業者のホームページの内容はもちろん、その業者の口コミ評価などについても、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

契約前に確認しておくべき注意点

ホームページや問い合わせ対応がきちんとしている場合であっても、すぐに契約するのはNGです。質の高いサービスが受けられるかどうか、事前に以下の項目について、派遣業者側に確認しておくと安心でしょう。

講師の変更などについて

家庭教師をおこなう上で、講師と生徒さんの相性は非常に大切です。

そのため、

  • 思ったように成績が伸びない
  • お子さんが毛嫌いしている

といった場合には、講師の変更を検討する必要があります。

したがって、契約後に講師が変更できるかどうかについては、必ず事前に確認しておきましょう。もちろん、良心的な派遣業者であれば、柔軟に講師の変更に応じてくれることが普通です。しかし、中には契約後の講師変更には応じようとしない悪質な派遣業者もあるため注意が必要です。

また、科目ごとに講師を変更したいというケースもあると思います。よって、複数の講師に授業をお願いできるかどうかについても、併せて確認しておくと安心でしょう。

授業の休止や延期・補填について

家庭教師をおこなっていると、体調不良やスケジュールの都合などによって、生徒さんが授業に参加できないことがどうしても出てきます。

よって、こうした事態を想定して、

  • 授業が休止になった場合の扱い
  • 延期や補填の有無
  • 手続きの方法
  • 追加料金の発生有無

などについて、契約前に確認しておきましょう。

一方、講師側の都合によって、長期間授業が実施できないというケースも考えられます。したがって、講師が長期間不在になった場合、代わりの講師を派遣してもらえるのかについても確認が必要です。特に、大学生の家庭教師の場合、夏や冬の長期休暇や試験期間中、海外留学といった事態が想定されますので気を付けましょう。

進路相談の可否

進路相談等の親に対するサポートの質は、派遣業者によって異なるようです。どれくらいの頻度で何時間相談できるか、どんな説明やアドバイスをもらえるか等、詳細に確認をしておきましょう。

最後に契約書の確認も忘れずに

今回は、悪徳家庭教師の派遣業者に引っかからないための予備知識について紹介しました。今回紹介した情報を参考に、生徒さんにとって最適な、質の高い家庭教師を探してみてください。

また、契約書の中に記されている内容が、これまで派遣業者から説明を受けた内容と同じかどうか確認し、もし齟齬がある場合には必ず確認しましょう。中には、説明された内容とまったく違う条件が記載されている悪質なケースもあるため、少しでも不明点や疑問点がある場合には派遣業者側への確認が必須です。

一般的な業者であれば、丁寧に説明してくれるはずですが、話を逸らしたり、ごまかしたりする場合は、悪徳家庭教師の派遣業者である可能性が高いため、契約しないほうが無難でしょう。