塾だけでは心配!?家庭教師と塾を併用するメリット・デメリット
塾に通われている生徒さんの成績が思うように上がらない場合には、家庭教師との併用を検討される親御さんもいらっしゃいます。「家庭教師と塾のダブルでいけば安心!」と思いがちですが、実はそれほど単純ではありません。
なぜなら、家庭教師と塾を併用した場合にはメリットもありますが、当然デメリットもあるからです。
そこで今回は、家庭教師と塾を併用するメリットやデメリット、実施する際の注意点を紹介します。
- 家庭教師と塾の併用を考えている生徒さんやその保護者の方
- 家庭教師または塾だけの勉強で十分かどうか不安な方
にとって参考になる内容となっておりますので、ぜひ参考にしてみてください?
家庭教師と塾を併用するメリット
家庭教師と塾を併用するメリットは、学校や塾の学習を家庭教師がサポートできる点になります。
苦手な教科を克服できる
塾に通っている生徒さんにも、当然ながら苦手な教科はあります。しかし、遠慮がちな生徒さんの場合、先生に十分な質問ができず苦手な教科を放置しがちになるのが現状です。
特に受験シーズンに突入すると、他の生徒さんからの質問が増えるため、先生もすべてに対応できなくなってきます。
しかし、家庭教師と塾を併用すれば、生徒さんが内容をしっかり理解できるまで家庭教師に質問することが可能です。また自分のペースに合わせて学習を進められますので、じっくりと苦手強化を克服していくことができるでしょう。
塾でやっていない教科のサポートも可能
塾に通われている生徒さんの中には、「国語と数学と英語だけ」といった一部の強化に絞って受講されるケースも多いです。そのため、独学になる教科に関しては、うまく学習ができない生徒さんもいらっしゃいます。
このような場合は、家庭教師と塾を併用することで、塾で受講していない教科を家庭教師に教えてもらうのが効果的です。家庭教師には1教科からでもお願いできますので、特定の強化をサポートする場合には非常に便利でしょう。
家庭教師と塾を併用するデメリット
家庭教師と塾を併用する主なデメリットは、生徒さんと親御さんの両方に負担が増えることです。
生徒さんの負担が増える
すでに塾に通われている生徒さんに家庭教師をつける場合には、
- 学校
- 塾
- 家庭教師
という3つの学習を掛け持ちすることになります。したがって、生徒さんの負担は、かなり増えるものと認識する必要があるでしょう。
学習時間を必要以上に増やしてしまうと、生徒さんが勉強嫌いになるリスクが高まりますので、教科を絞るなどの工夫が必要です。
成績が上がらない場合がある
塾に行っているのにまったく成果がでていない生徒さんに、家庭教師をつけても成績が上がらない場合があります。特に自宅で勉強する習慣がない生徒さんに、よくありがちなケースです。
このような場合には、家庭教師と塾の併用を検討する以前に、生徒さんに合った学習方法をみつけることが先決です。生徒さんの学習状況を学校や塾の先生などからヒアリングしつつ、生徒さんの意見も聞きながら最適な学習方法をみつけるようにしましょう。
費用が増える可能性がある
家庭教師と塾を併用するご家庭では、全教科塾に行くと費用が高くなるので一部のみ家庭教師でフォローするといったケースがあります。いっぽう、全教科塾に通っていながら、さらに家庭教師をつけられるご家庭も少なくありません。
しかし、当然ながら家庭教師と塾を併用した場合には、その分費用も高くなります。したがって、予算の都合に合わせて、無理のない範囲で家庭教師と塾の併用バランスを決めるべきでしょう。
家庭教師と塾を併用する場合の注意点
家庭教師と塾の併用を実施される場合には、以下の点に気を付けて進めましょう。
生徒さんに理由をきちんと説明しておくこと
すでに塾に通われている生徒さんに家庭教師をつけるといきなり伝えても、混乱する可能性もあるでしょう。生徒さんにしてみれば、「塾だけでも大変なのになぜ家庭教師まで?」という気持ちも少なからずあると思います。
よって、家庭教師と塾を併用する場合には、あらかじめ理由を説明して生徒さんに納得してもらうことが重要です。
例えば、
- 苦手な教科を克服するため
- 塾の学習方法が合わないので家庭教師も試してみる
など、理由はさまざまあると思いますが、生徒さんの意見も聞いたうえで実施の可否を決めるべきでしょう。
家庭教師と生徒さんの相性が重要
家庭教師や塾の学習において、生徒さんと講師の相性は非常に重要です。そのため、現在生徒さんが塾に通われている場合は、まず塾の講師との相性に問題がないか確認しておくべきでしょう。
もし問題がある場合は、まずは塾側にその旨を伝えて対応方法を検討するのが先決です。また家庭教師をつける場合にも、事前に生徒さんの性格や成績、苦手強化などを派遣会社に伝え、最適な講師を派遣してもらうようにしましょう。
家庭教師の派遣会社によっては、お試し期間を設けているところも多いので、生徒さんとの相性を確認する機会として有効活用するのも一案です。
生徒さんの意思を尊重すること
今回は、家庭教師と塾を併用するメリットやデメリット、実施する際の注意点を紹介しました。
家庭教師と塾の併用は、生徒さんにとってはかなりの負担となります。そのため、実施する場合には、生徒さん自身が現在の学習状況をどのように思っており、どうしたいのかという意思を尊重して決めてもらうことが大切です。
また塾の学習方法が生徒さんに合っていない場合には、家庭教師だけに絞るという方法もあります。
- 生徒さんの学習状況や成績
- 今後の目標
- 生徒さんの希望
などから総合的に判断して、最適な学習方法を選ぶようにしましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません