家庭教師は有効か!?中学受験の対策と心得

2021年1月6日

中学受験は「親の受験」と言われるように、生徒さんだけでなく保護者も一丸となって取り組む必要があります。つまり、生徒さんだけが一生懸命勉強するだけではなく、保護者さんのサポートの下、対策を進めなくてはならないのです。

とはいえ、初めて中学受験に挑戦しようとする家庭においては、

「中学受験の準備はいつから行うべきなの?」

「どんな準備や対策が必要?」

といった疑問もあることでしょう。

そこで今回は、中学受験を考えている生徒さんや保護者に向けて、中学受験の対策や心得などについて紹介します。

中学受験の準備

まだ小学生の生徒さんを受験勉強に打ち込ませ、志望校の合格を勝ち取ることは想像以上にハードルが高い行為です。よって、準備はできるだけ早く行う必要があります。

準備をはじめるタイミング

中学受験の準備をはじめるタイミングは遅くとも4年生、早い家庭では3年生からスタートするケースもあります。実際に中学受験専門の塾などでは、3年~4年生からの対策コースが準備されているのが一般的です。

中学受験の準備をこれほどまで早くはじめなくてはいけない理由は、生徒さんが日常的に勉強に取り組む習慣や環境を作るためといえるでしょう。生徒さんが早い時期から勉強に取り組み、達成感や成功体験を得ることで自発的に取り組めるようにすることが大切だからです。

しかし、勉強をする習慣がついていない生徒さんがいきなり何時間もの勉強が義務化されると、「勉強=嫌なもの」という気持ちのほうが強くなる可能性が高くなります。したがって、生徒さんが勉強に慣れて受験に前向きに取り組めるようになるための準備期間を、できるだけ長めにとっておく必要があるのです。

どのような準備が必要か

中学受験の準備で最初に行うべきことは、志望校を決めることです。いくつかの学校をリストアップして、情報を集めて調べるようにしましょう。学校説明会なども実施されていますので、積極的に活用して活きた情報を集めることも大切です。

次の準備として、中学受験に関する情報を集めましょう。学校のHPを確認すれば受験内容や日程、科目、費用といった情報が入手できます。ただし、具体的な合格圏内の偏差値や過去の出題傾向といった受験に合格するための情報はインターネットだけで入手するのは困難でしょう。

したがって、中学受験を専門にした塾や家庭教師を有効活用する必要がでてくるのです。志望校と受験の情報が把握できたら、次は具体的な対策を行う塾や家庭教師の情報を集める必要があります。

 

「志望校の対策をおこなっているか」

「生徒の合格実績はどのくらいか」

 

といった点を考慮しながら、候補を絞り込んでいきましょう。

また、過去に中学受験を体験した保護者の方から情報を得るのも非常に効果的です。しかし、周囲に中学受験の体験者がいない方は、やはり塾や家庭教師の力を借りるべきでしょう。

中学受験の対策

中学受験の入試問題は、学校で学ぶ勉強とはまったく違う内容で、学校によっては保護者でも解けないような問題が出題されます。そのため、中学受験に特化した対策を取ることが必須です。

中学受験専門の塾

中学受験の対策として最もポピュラーな手段のひとつが、中学受験専門の塾でしょう。大手から中小まで多くの企業が展開しているため選択肢も多く、志望校に対応している塾も見つけやすい点がメリットです。

ただし、集団塾の場合、生徒全員が一律のペースで学習が進みます。そのため、習熟度が低い生徒さんや気が弱くなかなか質問ができない生徒さんには、学習についていけないこともあるでしょう。

また、大手進学塾になると定期試験の結果を張り出すなど、優劣を明確につけることで生徒さんが大きなプレッシャーを感じてしまうこともあります。その結果、生徒さん自身が受験にポジティブになれなくなる可能性もあるのです。

中学受験専門の家庭教師

中学受験には、家庭教師を活用する家庭もたくさんあります。家庭教師は生徒さん一人ひとりの習熟度やタイプに合わせて、最適な学習方法で進められる点がメリットです。

また、分からないことがすぐに聞ける環境のため、苦手部分が放置されることもありません。さらに、講師自身が中学受験の経験者であることも多く、より実践的な対策がおこなえます。

家庭教師は生徒さんのスケジュールに合わせて調整しやすいので、学校や習い事などとの両立もしやすい点もメリットです。自宅で学習をおこなう家庭教師であれば、保護者の方にとっても、実際に教えている様子を見ることができますので安心でしょう。

中学受験の心得

中学受験にチャレンジする場合は、保護者側にもかなりの負担がかかりますので、それなりの覚悟が必要です。

保護者のサポートが不可欠

大学・高校受験とは異なり、中学受験をする生徒さんは小学生ということもあり、自分で勉強のスケジュールを立てたり、弱点を克服するために対策を講じたりすることができません。そのため、生徒さんが効率的に勉強できる環境を作るための、保護者さんのサポートが不可欠になります。

生徒さんのテキストや模試の結果から、苦手科目を克服させるためのサポートはもちろん、勉強や習い事、遊びなどのスケジュール管理なども保護者が中心となって行わなくてはなりません。

まだ幼い生徒さんはどうしても楽な方向に流される傾向が強く、保護者サポートがないと受験勉強に意欲的に取り組むことなどできないでしょう。もちろん、毎日規則正しい生活をさせるようにするなど、体調・健康管理も保護者の仕事です。

よって、「塾に入れてあとはお任せ」といった家庭では、中学受験に失敗する可能性が高くなるのです。

夫婦間のスタンスも統一しておくこと

中学受験で意外に多いのが、夫婦間の受験に対する方針の相違です。

例えば、母親は「私立の中学に絶対入学させる」というスタンスの反面、父親は「小学生がそこまで勉強しなくてもよい」というスタンスを取るようなケースになります。こうなると、生徒さん的にも「どうするべきなのか?」と受験に集中できなくなる可能性が高いです。

スタンスの違いで両親が争う中で、受験勉強をさせられる生徒さんも非常にかわいそうな状態になります。したがって、中学受験を検討する際には、何のために受験するのか夫婦間のスタンスを統一したうえで、受験に臨むかどうか決める必要があるのです。

最適な対策を早めに実施することが重要

中学受験を成功させるためには、早めの対策が必須となります。しかし、いきなり生徒さんに最適な受験対策を見つけるのも困難でしょう。

その点、家庭教師であればお試し期間などもありますので、生徒さんにあっているかどうか気軽に試すことができます。「中学受験の対策を何からはじめていいか分からない」という保護者の方は、家庭教師を試してみてはいかがでしょう。

受験情報