高校受験に対する保護者の心得と対策/家庭教師の活用も有効

大学受験の方式が大きく変わり、どの高校に入学するべきか悩まれる生徒さんや保護者さんも多いと思います。

公立か私立、一般受験か推薦かという選択肢も大きなポイントです。

しかし、はじめて高校受験に臨まれるご家庭においては、そもそもどのような準備や対策が必要なのか分からない部分も多いでしょう。

そこで今回は、高校受験を考えている生徒さんや保護者さんに向けて、高校受験の心得や対策について解説します。

保護者が知るべき高校受験の心得

生徒さんが高校受験に臨むうえで何を準備するべきなのか、保護者さんの心得について解説します。

偏差値がどの程度か

まず、生徒さんの偏差値が現状どのレベルにあるのか把握しておきましょう。

もちろん、今後の学習によって偏差値は大きく上がる可能性もありますので、現在の偏差値だけを基準に志望校を選ぶ必要はありません。

目標とのギャップがどの程度あるのかを認識しておくことが重要なのです。

学校の成績はもちろん、塾などで催される模試などの結果も参考にして、生徒さんの現状の学力をきちんと確認しておきましょう。

志望校(目標)を決める

高校受験をするにあたって、もっとも重要なポイントの1つが志望校を決めることです。

今後受験勉強を進めるうえで目標をどこに設定するかによって、対策するべき内容が大きく異なります。

目標をフォーカスすることで受験勉強も効率よく進められますので、早めに志望校を決めることが重要です。

とはいえ、1つに絞る必要はないので、いくつかの候補を上げるためにも高校の資料請求をしたり、説明会に参加したりする準備を進めておきましょう。

高校の場所も意外に重要

志望校を選ぶ際には、自宅から高校までどの程度の通学時間がかかるのかを知っておくことも大切です。

通学時間が長すぎると、部活動や勉強、生徒さんの私生活にも大きな影響が出ることが予想されます。

私立高校などを受験する場合には、1時間半~2時間くらいの通学時間をかけて通う生徒さんもいらっしゃいます。

そのため、時間をかけて学校に行くことで得られるメリットについて、保護者さんの視点からも冷静に判断する必要があるでしょう。

大学への進学率

志望校に選んだ高校の進学率も重要なポイントです。

高校のパンフレットやホームページなどでも確認できますので、必ず確認しておきましょう。

進学率の高い高校は、勉強するための環境や受験対策がしっかりと準備されているケースが多いです。

生徒さんの偏差値なども考慮し、適切な対策をしてくれる高校を選ぶと安心でしょう。

高校受験の種類

高校受験の種類は、大きく私立と公立に分かれ、その中で一般入試と推薦入試から選択する必要があります。

私立と公立の違い

高校受験はまず、「公立高校」か「私立高校」のどちらを選択するかで大きく異なります。

保護者さんにとってもっとも大きな違いは学費で、私立高校のほうが高額になることが一般的です。

また、私立高校は公立高校に比べて個性的なカリキュラムを実施しているところが多いことに加え、系列大学へのエスカレーター入学や推薦枠を持っているといったメリットもあります。

そのため、ご家庭の経済状況や生徒さんの希望などを考慮しながら、どちらに進むべきか決める必要があるでしょう。

入試科目と時期の違い

公立高校と私立高校では、入試の科目と時期が以下のように異なります。

 

  入試科目 入試の時期
公立高校 英・国・数・社・理 2月上旬~3月上旬
私立高校 おもに英・国・数 12月末~3月中旬

 

単純な科目数だけで見ると私立高校のほうが少ないのですが、志望校によっては出題される問題の難易度がかなり高い場合もあります。そのため、高校の授業内容だけではカバーできないものが多く、別の対策が必要です。

一般入試と推薦入試

高校受験の方法には「一般入試」と「推薦入試」の大きく2種類に分けられます。

一般入試は前述した科目とスケジュールで行われる、一般的な学力試験です。

一方、推薦入試は中学校の推薦書を得た生徒さんが面接と小論文などで選抜される試験で、一般入試よりも早い1月初旬から2月初旬あたりに実施されます。

推薦書を得るためには規定の出席日数や内申点だけでなく、部活や生徒会などで活躍したなど何らかのアピールポイントがあると有利でしょう。

高校受験対策の種類

高校受験で出題される問題は、基本的に中学校で学ぶレベルの問題がベースになります。

しかし、難関私立高校を受験する場合には、学校の勉強以外の対策も必要になります。

自宅での勉強

公立と私立のどちらを受験する場合にも、まず内申点が重要になってきます。

そのため、中学校で一定の成績をキープするためにも、毎日の予習・復習は欠かせません。

テキストや参考書、問題集を解いていく勉強法がメインになります。

一通りの基本的な問題が解けるようになったら、応用問題や複合問題などにチャレンジし、高校受験対策につなげていくのがよいでしょう。

「学校の成績を上げたい」「難関高校に合格したい」という生徒さんは、塾に入るケースが多くなります。

ただし、塾には「学校の成績を上げるための塾」や「一部の私立高校に特化した勉強を教える塾」などさまざまな種類があるため、生徒さんの目的にあった塾を選ぶことが重要です。

家庭教師

家庭教師も高校受験対策の有効な手段です。

特に、塾に入ったが思ったように成績が上がらない生徒さんや、苦手教科がある生徒さんには家庭教師が最適でしょう。

また、目標とする私立高校出身の家庭教師を選ぶことで、効果的な入試対策や面接・小論文対策が可能な場合もあります。

高校受験は保護者のバックアップも重要

生徒さんは中学生といってもまだまだ子どもです。

そのため、高校受験を成功させるためには、保護者さんのバックアップが必要不可欠になります。

本記事で紹介した内容を参考にできるだけ早めに情報収集し、万全の体制で受験に臨ませてあげてください。