家庭の1大イベント/大学受験に向けた心得と対策
生徒さんの人生を大きく左右する、家庭の1大イベント大学受験。
人生の目標を達成するために乗り越えなくてはいけない、非常に大きなハードルといえるでしょう。
しかし、大学受験がはじめてのご家庭にとっては、何をどうしたらよいか分からず不安なことも多いと思います。
そこで今回は、大学受験を考えている生徒さんや保護者さんのために、大学受験に向けた心得と対策を紹介するので参考にしてみてください。
大学受験を考えるうえで必要な準備や心得
まず大学受験に臨むにあたり、生徒さんの目的を明確化する必要があります。
生徒さんの現状の成績を把握すること
大学受験では、具体的な志望校を決めることが重要です。
しかし、その前に現状の生徒さんの偏差値や学校の成績がどのくらいなのかを把握しておく必要があります。
学校の試験や予備校などの模試の結果を参考に、生徒さんが現状どのレベルにいるのかを認識し、得意・苦手教科などを明確化しておきましょう。
今後の受験勉強の目標や方法に大きくかかわる部分なので、しっかりと確認しておくことが大切です。
志望校を明確にすること
大学受験のゴールは、言うまでもなく第一志望の大学に入学することです。
そのためには、受験勉強の目標を明確化し、それを達成するための対策やスケジュールを組む必要があります。
大学に入った後、何を学んで将来どのような仕事に就きたいのかを明確にしておくことで、さらに志望校を絞り込めるでしょう。
おそらく生徒さんの現状の学力と志望校の偏差値とのギャップは、非常に大きいと思います。
しかし、達成するべき目標を明確にすることが何よりも重要なので、いくつかの大学をリストアップしましょう。
そのうえで、私立か国公立か、自宅から通うのか、1人暮らしをするのかといった具体的な選択をしていく必要があります。
私立大学と公立大学の違い
大学受験の大きな選択肢である、私立と国公立の違いについて説明します。
生徒さんの将来の目標やご家庭の経済状況など、あらゆる観点から検討しましょう。
学校のカラーが強い私立大学
私立大学とは、学校法人や民間企業などが運営する大学です。
関東では慶応義塾大学や早稲田大学、青山学院大学など、関西では立命館大学や同志社大学、龍谷大学など、有名な私立大学はたくさんあります。
私立大学は法人が運営しているため、授業料によって経営を行わなければなりません。
そのため、他の大学との差別化要素を明確にすることで、多くの生徒を集める必要があるのです。
よって、私立大学は各大学のカラーが明確でブランドイメージもあるので、「絶対に●●大学に入りたい!」と1点集中で目標を定める生徒さんも多くなります。
多様性の国公立大学
国公立大学とは全国の都道府県にある大学で、東京大学や京都大学、名古屋大学など、都市の名前を冠した学校が多いです。
「国」とついていることからも分かる通り、運営主体が国や地方自治体、国立大学法人、公立大学法人になっている点が特徴となっています。
国公立大学は文系・理系を問わずに非常に多くの学部があり、全国からさまざまな学生が集まるため、その多様性が魅力のひとつといえるでしょう。
受験科目と学費の違い
私立大学と国公立大学では、受験科目が異なります。私立大学は数学、英語、国語、社会などの中から3科目程度が一般的です。
一方、国公立大学においては、国語、数学、英語、社会、理科の5教科である場合がほとんどでしょう。
1月の中旬から末にかけて、大学入学共通テストが行われます。
そして、2月~3月にかけて国公立、私立大学の試験が順次実施されるというスケジュールです。
また、私立大学と国公立大学の大きな違いが学費になります。
私立大学のほうが国公立大学に比べて2倍以上の学費が必要だという点を覚えておきましょう。
大学受験対策の種類
大学受験の勉強方法は、独学と塾、家庭教師の3種類から、必要なものを選んで対策することになります。
例えば、塾と家庭教師の両方を利用するケースも考えられるでしょう。
赤本を活用して独学
自分なりの勉強方法が確立されていて、学校でも高い成績を維持できている生徒さんであれば、独学で志望校に合格することもできるでしょう。
今はさまざまな参考書に加え、動画などを活用した授業も受けられますので、対策の選択肢は以前に比べ非常に多くなっています。
また、大学受験の参考書の定番である「赤本」も有効活用して、志望校の設問傾向を分析し、それに合わせた学習をしていくことも重要です。
塾や予備校
大学受験と聞くと、やはりTV-CMなどでもおなじみの予備校に通うという選択肢が頭をよぎると思います。
それぞれの国公立大学や私立大学に特化したコースも準備されており、志望校が明確な生徒さんであれば、早めに対策を始めることもできるでしょう。
ただし、塾や予備校は基本的に集団学習なので、分からない教科や苦手な教科がある生徒さんは、それらを克服できないまま次の授業に移ってしまう可能性があるので注意が必要です。
また、個別指導の塾もありますが、授業料が割高という点は覚えておきましょう。
苦手強化を克服するなら家庭教師
家庭教師も大学受験対策の有効な選択肢のひとつになります。
家庭教師のメリットは、生徒さん一人ひとりの理解度や学習進度に合わせた授業を行ってくれる点です。
生徒さんの苦手科目を克服しながら、学校の試験対策と受験対策を並行して進めることもできます。
さらに、志望校の在学生や卒業生の講師にお願いできれば、より実践的な対策にもつながるでしょう。
早めの準備が合否を分ける
大学受験は範囲が広いだけでなく、受験生も多く、志望校に合格するためには生徒さんの血のにじむような努力が必要になります。
そのため、早めに志望校を決めて万全の対策を打つことで、少しでも合格できる確率を上げることが重要です。
まずは目標を明確にして、家族一丸となって目標達成に向けて動きはじめましょう。
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