進学塾のフォローを家庭教師に任せるメリットと注意点

2021年6月28日

近年は首都圏だけでなく、全国的に中学受験に臨まれる生徒さんが増加傾向にあります。

幼い生徒さんがチャレンジする中学受験は、高校受験や大学受験に比べて難易度が高く、進学塾に通って勉強をすることが一般的です。

しかし、中学受験用の進学塾の学習レベルは非常に高く、ついていけない生徒さんも多くいらっしゃいます。

また、中学受験の学習内容は保護者さんでも難しいと感じるものが多く、ご家庭でのサポートには限界があるでしょう。

そのため、進学塾のフォローに家庭教師を活用する方も多いです。

そこで今回は、中学受験のため進学塾に通っているが学習スピードに追いつけず不安な生徒さんや保護者に向けて、塾のフォローとして家庭教師を利用するメリット・デメリットや注意点を紹介します。

進学塾に通いながら家庭教師を利用するメリット

家庭教師は中学受験に臨む生徒さんだけでなく、保護者さん側にもメリットがあります。

 

生徒さんに合った学習ができる

まだまだ幼い生徒さんにとっては、中学受験はもちろん、長時間勉強をすることさえも大きなハードルです。

まだ勉強のやり方自体がわかっていない生徒さんもいるため、いきなり進学塾に入っても、ついていくのは本当に大変だと思います。

また、学校や塾の勉強でわからないところがあった場合でも、自分から先生に質問して苦手なところを克服できる生徒さんは非常に少ないでしょう。

しかし、家庭教師であれば、生徒さんの学習進度やレベルだけでなく、性格なども判断して、一人ひとりに最適な学習方法を提案して進めることが可能です。

苦手強化の克服や進学塾の勉強のサポートも行えますので、生徒さんも安心して学習に取り組めるようになるでしょう。

 

保護者さんの負担が減る

中学受験の学習内容は非常にレベルが高く、保護者さんでもわからない問題が多いと思います。

そのため、学習のフォローを保護者さんだけで実施しようとするのは非常に困難です。

また、中学受験は「親の受験」ともいわれるように、親子二人三脚で取り組まなければなりません。

学習だけでなく、塾への送り迎えやさまざまな調査など、多くのサポートが必要です。

よって、学習のプロである家庭教師に学習を任せることができれば、保護者さんの負担を大きく減らすことが可能でしょう。

 

塾と家庭教師の併用によるデメリット

塾と家庭教師を併用することによって、以下のようなデメリットもあります。利用前に確認しておきましょう。

 

費用が甚大になる

中学受験用の進学塾の学費は、一般的な学習塾よりも高額な傾向があります。

そのため、それだけでも家計には大きな負担になるでしょう。

さらに、ここに家庭教師を加えた場合は、かなりの費用が発生することを覚悟する必要があります。

進学塾と家庭教師の併用によるもっとも大きなデメリットが、この甚大な費用面といえます。

講師の当たりハズレがある

生徒さん一人ひとりにあった学習内容で進められる家庭教師ですが、結果が出るかどうかについては、講師の手腕によって大きく異なってきます。

したがって、いかに生徒さんに合った良い講師に巡り合えるかで、受験の成功可否が決まるといっても過言ではないでしょう。

そのため、家庭教師を選ぶ際には、いくつかのスクールの講師を試すことはもちろん、実際に学習がスタートした後も、生徒さんの様子や成績結果を見ながら適宜判断していくようにしましょう。

もし結果が出ない場合は、早めに講師変更の調整が必要です。

塾のフォローを家庭教師にお願いする際の注意点

メリットとデメリットを踏まえ、進学塾と家庭教師を併用する場合でも、以下の点に気をつける必要があります。

 

生徒さんの負担を確認すること

学校の勉強と中学受験用の進学塾の勉強は、まったく内容が異なるものです。

つまり、受験をしない生徒さんと比べて、圧倒的に勉強量が多くなります。

そこに家庭教師が加わった場合、生徒さんは四六時中勉強する状況になるわけです。

肉体的にも精神的にも大きな負担がかかるため、場合によっては生徒さんが耐えられなくなる可能性もあるでしょう。

特に長時間勉強しているにも関わらず、思ったように成績が上がらない場合には、嫌になってしまうことも考えられます。

そのため、進学塾と家庭教師を併用する場合は、実施前に生徒さんとも十分話し合ってから決めましょう。

サポートではなく追加の学習になっていないか注意

進学塾と家庭教師の併用は、おもに中学受験勉強のサポートが目的です。

しかし、講師によっては、学校や塾とはまったく違う新しい教材を導入するケースも散見されます。

こうなると、ただでさえやることが多くパンク寸前の生徒さんにさらに負担がかかり、厳しい状況に陥るでしょう。

生徒さんは講師から教材を与えられたら、実施するしかなくなりますので、保護者さんがチェックする必要があります。

お試し期間を活用して生徒さんに合った講師を選ぼう

経済的な余裕があれば、進学塾と家庭教師の併用はメリットも多いと思います。

しかし、生徒さんの負担にならないことはもちろん、最適な講師を見つけられるかが重要なポイントです。

そのため、お試し期間などを有効活用して、生徒さんに合った講師を見つけることが受験成功への第一歩といえるでしょう。

生徒さんと相談して、良い家庭教師を見つけることで志望校合格を勝ち取ってもらえれば幸いです。