映像授業とライブ授業のメリット・デメリットとは?両者の違いを理解して有効活用しよう
近年、ZoomなどのWeb会議システムを活用したライブ授業や、動画による映像授業を実施する塾や予備校が増えています。
「映像授業とライブ授業はどちらも同じものでは?」と思われる方も多いかもしれませんが、両者は似て非なるものといえるでしょう。
そのため、両者の違いを理解して、自分の目的に合った使い方をすることが重要です。
そこで今回は、受験生やテスト対策をしている学生さんに向けて、映像授業とライブ授業の特徴、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
映像授業の概要とメリット・デメリット
映像授業がどのようなものか、メリット・デメリットも踏まえ解説するので、確認しておきましょう。
映像授業とは
映像授業とは、簡単にいえば授業を動画化したものです。
YouTubeなどの動画サイトにも、多くの映像授業がアップされているので、見たことがある方も多いでしょう。
塾や予備校の映像授業は、生徒だけがアクセスできるWebサイトなどで、好きな授業を選んで見られることが一般的です。
過去の授業を録画したものや、特定の科目や内容に絞った授業など、多種多様なものが提供されています。
映像授業のメリット
映像授業はインターネット環境さえあれば、いつでもどこでも視聴できる点が一番のメリットです。
パソコンだけでなくスマホやタブレットなどでも視聴でき、自宅だけでなく通学中や外出中でも視聴できるので、隙間時間を有効活用して勉強できます。
映像授業の中にはダウンロードできるものもあるため、その場合はインターネット環境がなくても視聴できます。
また、映像授業は一時停止や早送りなどができ、自分が苦手な箇所を何度も見直したりすることが可能です。
さらに、映像授業はコンテンツがどんどん増えていくので、自分に合ったものを選びやすい点もメリットだといえるでしょう。
映像授業のデメリット
映像授業は生徒さんがひとりで視聴するため、集中力が続きづらい点がデメリットです。
講師やほかの受講者の目がない分、生徒さん自身の裁量にゆだねられる部分が強く、強制力を持たない点に注意しなくてはいけません。
また、映像授業は何度も繰り返し視聴できますが、わからない部分を講師に質問できない点はデメリットだといえます。
ライブ授業の概要とメリット・デメリット
次は、ライブ授業の概要やメリット、デメリットを解説するので、映像授業との違いを意識しながら確認してみてください。
ライブ授業とは
ライブ授業とは、ZoomやTeamsなどのWeb会議システムを活用して、塾や予備校の授業をリアルタイムに配信するものです。
講師の姿や黒板(ホワイトボード)の様子を撮影して配信するため、生徒さんは本物の授業を受ける場合とほぼ同じような体験が得られます。
遠隔地にいるほかの生徒さんと一緒に参加できるため、臨場感のある授業が受けられる点が特徴です。
ライブ授業のメリット
ライブ授業のメリットは、なんといっても本物の授業と同じような体験が得られる点です。
ほかの生徒さんと一緒に授業に参加し、発言したり講師へわからない箇所を質問したりできます。
また、講師側からも生徒さんの様子を確認できるため、理解度に応じて授業の進行を調整してもらえる点もライブ授業の大きなメリットです。
ライブ授業は映像授業とは異なり、ほかの受講者と一緒に頑張れるため、お互いに切磋琢磨できることもメリットだといえるでしょう。
ライブ授業のデメリット
ライブ授業のデメリットは、リアルな授業を配信するという性質上、スケジュールが固定されている点です。
授業の時間に自分のスケジュールを合わせる必要があるため、調整が必要になります。
参加人数も限定されていたり、事前予約制だったりするケースも多く、映像授業に比べると利便性が低い点は否めません。
また、撮影方法や視聴するデバイスによって、黒板やホワイトボードの文字が見づらい場合もあるでしょう。
講師の声が聞こえづらい場合も、映像授業のようにもう1度聞けないので、しっかり集中して聞く必要があります。
そして、これは映像授業も同様ですが、ネット回線の状況によっては視聴しづらい状況になる可能性がある点もデメリットです。
映像授業とライブ授業の使い分けが重要
映像授業とライブ授業はそれぞれメリット・デメリットが異なるため、適宜使い分けることが大切です。
例えば、映像授業で予習、復習をしていたときにわからないことをライブ授業で質問するといった使い方ができれば、効率よく学習を進められるでしょう。
両者の違いを把握し、学習のスケジュールや内容に応じて適宜使い分けることをおすすめします。
塾や予備校への移動時間をカットできる映像授業やライブ授業は、受験や試験前は非常に重宝するので、ぜひ有効活用してください。