その家庭教師で本当に大丈夫?家庭教師を変更するとき考えるべきこと

2020年10月7日

家庭教師を付けてはいるものの、

・なかなか成績が上がらない

・生徒さんが前向きに取り組めない

といったケースはよくあるものです。このような場合は、家庭教師の変更や交代を検討される保護者の方も多いと思います。成績を上げようと思って付けた家庭教師が十分な結果を出せないままでは、生徒さんだけでなく講師側にもメリットがありません。

しかし、本当に家庭教師を変更したほうがよいのか迷っていたり、派遣業者へどのように伝えたらよいのか悩んだりする方も多いでしょう。そこで今回は、家庭教師の変更をするときの判断材料や、派遣業者に伝えるべきことについて説明します。

本記事が、家庭教師の派遣業者へ変更の希望を伝えるときのヒントになれば幸いです?

家庭教師を変更するか迷ったときの判断材料

家庭教師の変更を検討する場合は、以下の2点について客観的に評価することが大切です。

家庭教師の指導力

家庭教師をお願いする目的は、当然ながら生徒さんの学習能力を高め成績を上げることです。したがって、家庭教師の指導力に問題がある場合は、変更を検討するべきでしょう。

たとえば、家庭教師が生徒さんの質問に的確に答えられないような場合は、根本的な知識が足りない可能性があります。また、教え方に問題があり、生徒さんが内容を理解できないといった場合も危険信号といえます。

ただし、1度や2度で変更の決定を判断するのは、あまりおすすめできません。なぜなら、家庭教師の指導内容が基礎的なものである場合には、成績が上がるにはしばらく時間がかかることがあるからです。

人見知りをする生徒さんは、緊張して家庭教師に質問できない場合もあるでしょう。よって「次の中間試験が終わるまで」といったように、ある程度のスパンにおける結果を見てから判断するべきです。

生徒さんと家庭教師の相性

生徒さんと家庭教師の相性が合わない場合も、変更を検討する大きな要因になり得ます。ただし、最初の1~2回程度は、まだお互いに緊張していてギクシャクした雰囲気になることもあるでしょう。しかし、何度か来てもらっているにも関わらず、生徒さんと家庭教師の信頼関係が築けていないと感じた場合は要注意です。

ここで重要なポイントが、保護者の意向だけで家庭教師の変更を決めてしまわないことになります。そのため、生徒さんにも必ず家庭教師の印象を聞くようにしましょう。そのうえで、「教え方が分かりづらい」、「性格が合わない」といった具体的なマイナスポイントが挙がった場合には、家庭教師の変更希望を派遣業者に相談するべきです。

一方、生徒さんが継続したい意思を持っているものの、なかなか打ち解けられない場合には、保護者の方から家庭教師に相談してみてください。生徒さんの考えを伝えたうえで、接し方を変えてもらうなど、具体的な改善案を検討してもらえるでしょう。

家庭教師の派遣業者に伝えた方がよいこと

生徒さんとも相談した結果、家庭教師を変更したくなった場合には、以下の2点を必ず派遣業者に伝えるようにしましょう。

家庭教師の具体的な問題点

家庭教師の派遣業者に対して別の家庭教師への変更希望を相談する際には、現在の家庭教師にどのような問題点があるのか明確に伝えましょう。問題点が明確になっていない場合、派遣業者側がどのような家庭教師をアサインしたらよいか分からないからです。よって、最悪の場合、また同じような家庭教師が来てしまうことも考えられます。

せっかく新しい家庭教師に変更してもらえたとしても、問題が解決されなければ意味がありません。

そのため、指導力や生徒さんとの相性などについて、可能な限り相談前に具体的な問題点を洗い出しておきましょう。

家庭教師に希望すること

現在の家庭教師の問題点の洗い出しと同時に、家庭教師に希望することも明確化しておく必要があります。

例えば、

  • 目標達成に合った指導スタイル
  • 生徒さんへの接しかた
  • 強化したい科目
  • 家庭教師の性別・年齢

といったポイントが具体的であるほど、派遣業者も家庭教師の選定がしやすくなり、より希望に近づけてもらえるでしょう。また派遣業者の教務プランナーに相談して、どのようなスペックの家庭教師が生徒さんに適切か確認しておくことも大切です。

場合によっては派遣業者の変更も視野に入れること

今回は、家庭教師を変更するときの判断材料や、派遣業者に伝えるべきポイントについて説明しました。生徒さんともよく相談し、家庭教師に求めるスペックを明確化することで、より理想に近づくことができるでしょう。

しかし、家庭教師を何度変更してもよい結果が出なかった場合には、「家庭教師をお断りしようかな……」と思われる保護者の方もいると思います。よって、そのような際には、家庭教師の派遣業者を思い切って別の業者にしてみるというのもひとつの案でしょう。

派遣業者が変われば、当然ながら所属する家庭教師も変わります。そのため、現在の派遣業者では無理でも、新たな派遣業者であれば希望に近い家庭教師がアサインしてもらえる可能性が出てくるわけです。

派遣業者によっては、乗り換えキャンペーンを実施しているところもありますので、よりお得に家庭教師を利用できるチャンスにもなり得ます。

そして、最後に一つだけ覚えておいて欲しい点が、家庭教師といっても普通の人間に変わりないため、完璧ではないということです。つまり、得手不得手は誰にでもあるため、逆に重視したいポイントを明確にし、妥協ラインを決めておくことも重要になるのです。